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人類の知性を拡張するためScrapbox事業開発としてジョインしました

澤田 智希
事業開発

皆さん、こんにちは。
Scrapboxは使っていますか?どんな使い方が好みですか?私は組織でScrapboxを使うのが大好きです。

申し遅れました。初めまして。
この10月に入社し、事業開発担当としてScrapboxにフルコミットしているさわちん( @inteltank )です。
Scrapboxに並々ならぬ可能性を感じ、単なる1ユーザーで留まっていることに我慢できなくなって入社した私が、@zenからバトンを受けて、Helpfeel Advent Calendar 2022の2日目をお送りします。

入社間もないので、自己紹介をさせてください。自己紹介の目的は「その人の考え方を知ること」だと思うので、私の入社理由「Scrapboxに感じる可能性」を語ろうと思います。 

あらゆる人の知性を育てたい

困難にぶち当たったとき、わからないものに遭遇したとき、皆さんはどう感じますか?ドキドキしますか?ワクワクしますか?

かつての私はドキドキでした。失敗して怒られないかな?期待はずれで失望されないかな?私はそこまでできるようになるんだろうか?できるようになる喜びよりも、新しいことに挑戦する不安が勝る保守的な人間でした。

今は違います。新卒入社したネットプロテクションズで育ててもらいました。実務から経営までなんでも任せてもらえて、自分の考えを試していく中で、

・わからないものを見つけたぞラッキー!私が試行錯誤した結果をみんなにシェアすれば一気に組織が強くなるぞ。
・困難もどんと来い!きっと今回も諦めずに取り組み続ければ解決できるはずだ。
・先行き不透明な現代だけど、きっと自分なら大丈夫!

こう思えるようになりました。今の私は困難が目の前に現れると、子供のようにワクワクします。

知性は暗闇を照らすライトとなって、人に安心感を与え、ポジティブな思考を促します。私に起きた変化を周囲の人にもお裾分けしたくて、前職では採用、研修、コーチングといろんな技術を組み合わせて組織づくりを行っていました。

Scrapboxは人の知性を拡張する

そんな組織づくりに欠かせなかったのがScrapboxです。一目惚れした結果、気付いたら社長の説得から全社員へのカスタマーサクセスまで私がやっていました。

最初から良さに気づいていたわけではありません。2018年当時、導入の決め手は「検索性」その一点でした。15年も使って迷宮化したファイルシステムや、100名を超えていよいよ全部目を通せなくなった社内SNS。丹精込めて作りあげた資料が見つからないことに問題意識を感じ、CTOと一緒に全文検索システムを検証していた時期です。

導入の決め手となったのはHelpfeel社(当時Nota)の代表rakusaiとの1時間の打ち合わせでした。あらかたドキュメントツールを試し、全文検索に気持ちが傾いていたときだったので、あまり期待していなかったのを覚えています。見事に裏切られました。「直接見つけなくて良い。リンクを辿って見つける」というコンセプトを、1万ページあるScrapboxで実演してもらい、衝撃を受けました。翌週には「Scrapboxを入れるべきだから、バックオフィスと全社の巻き込み方を一緒に考えてほしい」と社長に直談判したのを覚えています。

2022年現在、今も使い続けている理由は検索性だけではありません。他のところも考え抜かれていて、もうScrapboxなしでは仕事が立ち行かなくなっていました。

・知識は、いつ、どういう形で見つかると良いのか
・そもそもどうやってドキュメンテーション…つまり言語化や議論、対話を促すべきなのか
・なにより思考とはどういう行為であるのか、思考に最適な環境とはどんなものなのか

これらがScrapboxのUIとして具現化されています。「なぜ他と違って、このUIなのだろう」と感じるたびに知性に対しての理解が深まり、Scrapboxを通して広く深く思考ができるようになっていきました。

新しく入社した人は「Scrapboxがない研修/オンボーディングは考えられない」と言い、一部のメンバーは「飲み会でもPCを開いてScrapboxに書いて考えたい」と言う。まさか検索性で選んだツールがこんなにも組織を変えるとは思っていませんでした。

気づいたらどのコミュニティでもScrapboxを使おうとしている自分がいます。

もっとScrapboxという選択肢が広まって欲しい

しかし、今のScrapboxは人を選びます。

人によっては、Scrapboxのこだわり抜かれたUIを「**と違って使いにくい」と言い、思考やドキュメンテーション自体の難しさを「Scrapboxの使いにくさ」と誤解します。これらの誤解を解消できたのは私が直接働きかけたときだけで、自然と解消されることは滅多にありませんでした。「使いにくい」と感じた人にとっては、ずっと使いにくいままだということになります。

非常にもったいない。前職で私が10近くプロジェクトを回し、20人近く後輩の成長支援をしていてもなんとかなっていたのは、Scrapboxを使っていたからです。一人の悩みに私が数時間かけて向き合い、そのプロセスをScrapboxに残せば、同じ悩みを持つメンバーの自己解決を促すバイブルとなり、他マネージャーにとっては成長支援の実践的な教科書となります。Scrapboxには私が行った試行錯誤や当時の悩みがそのまま残っているので、他メンバーが追体験をし、強くてニューゲームできるようになっていました。

全部がScrapboxで解決するとは思っていません。でも組織が抱える課題の解決策の一つとしてScrapboxが候補に上がってほしい、考え直してみてほしい。

気づいたらさまざまな取り組みを行っていました。

・ぶっちゃけ使いにくいという声を拾った上で、「なんでこのUIになっているか」と一緒に考えてみる
・Scrapboxを使いこなしたい人には思考についてのレクチャーをした上で、思考力の基礎となる日本語力・タイピング力・構造化力を一緒に伸ばしていく
・「そもそも我々において思考はなぜ重要なのか」から考え直し、必要があれば事業と組織を変えてもらう

ドキュメントは知識の宝庫で、Scrapboxの真価は知性の拡張にあります。経営の根幹だからこそ「Scrapboxをどう使っていくべきか」はもちろん、「組織全体で知性を高めるために、私たちの事業や組織はどう変わっていくべきか」「理想の実現のためにScrapboxはどういうプロダクトであるべきか」も考えていく必要があると思っています。

事業開発としてなんでもやっていきます

そんな私が株式会社Helpfeelに来ました。これからは職場と副業先だけでなく全世界に私の活動をお届けできます。プロダクト改善に負けないスピードで、イベントや紹介動画などさまざまな形でScrapboxの価値をお届けする予定です。

そして皆さんの声を聞かせてください。プロダクト開発と同様、課題の深い理解なくして本質的な企業活動は行えないと考えています。Scrapboxを良くしていくためにぜひ力を貸してください。

これからどうぞよろしくお願いします。

月曜日のAdvent Calendarは、違う形で知性を拡張している自慢のプロダクト「Helpfeel」を支えるエンジニアの@hata6502さんの記事です。細部までこだわり抜く職人の文章を楽しみにしています。

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